2018/05/10 地域
まるまるヨチヨチ愛くるしい。水族館のアイドル・ナメダンゴのはるばる旅〜金魚と福島と愛媛の縁〜

水族館のアイドル「ナメダンゴ」小さな丸いトゲトゲの身体でヨチヨチ泳ぎます。北の海の魚ナメダンゴが、2018年2月に南の水族館「虹の森公園おさかな館」でデビューしました。寄贈したのは北の水族館「アクアマリンふくしま」。アクアマリンふくしまはナメダンゴの生態を研究する中で、稚魚の繁殖に成功し、虹の森公園おさかな館への寄贈となったものです。

 

もともと、水族館というのは協力体制を組んでおり、魚の生体交換を行うこともあるとのこと。アクアマリンふくしまと虹の森公園おさかな館は、金魚の展示に力を入れているという共通点があり、初めの縁は金魚から始まりました。東日本大震災で被災したアクアマリンふくしまの復旧に向けて虹の森公園おさかな館から金魚を贈り、そのお返しとして東北地方の金魚、例えば庄内金魚をアクアマリンふくしまから虹の森公園おさかな館に贈るなどしています。

 

そうした縁が続く中で、今回は、北の地方の魚であり、人気が高く、アクアマリンふくしまが飼育に精通しているナメダンゴを、野生下では見られない南の地方でもぜひ観てほしい、と愛媛県にある虹の森公園おさかな館に贈ることになったものです。

 

1月、直線距離にして、南東北の福島県いわき市小名浜から南予の愛媛県北宇和郡松野町まで、およそ850kmもの距離をはるばる車で運ばれてきた体長2~3cmのナメダンゴ稚魚たち。虹の森公園おさかな館の奮闘もあり、2月の展示デビュー以来、水槽内で複数回産卵するなど良い環境の中で、元気に人気を博しているとのことです。館長の恩田勝也さんは、「今はまだ孵化していないけれども、いずれはこの子達の子孫を残せたら嬉しい」と話します。

 

ナメダンゴは北海道は知床の冷たい海に生息する魚です。人工飼育には冷水温を保つクーラーが欠かせず、適温は3~5℃。この冷たい環境で、ナメダンゴは腹ビレが発達した腹の吸盤で水槽内ディスプレイにぺたりと張り付いたり、ヒレをパタパタと動かしてヨチヨチと泳いだりしています。その様子が愛らしくユーモラスで、水族館で人気です。取材時も見学する人が、アクアマリンふくしま、虹の森公園おさかな館ともに引きも切らないほどでした。

 

南の水族館へ里子へ行ったナメダンゴ、北の水族館で安定した展示を続けるナメダンゴ。観に行く機会があればぜひご覧ください。その愛くるしさに虜になってしまうこと、間違いなしかと思われます。

 

アクアマリンふくしま 公式サイト
https://www.aquamarine.or.jp/
虹の森公園おさかな館 公式サイト
http://morinokuni.or.jp/publics/index/27/

プロデュース :西村晴子

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