2018/01/07 地域
長島愛生園 届けたい声

私は岡山県瀬戸内海にある長島へ行きました。昨年ネパールへ行ったときにハンセン病療養所施設を初めて見学し、まさか日本にも療養所があったとは知りませんでした。いや、知ろうとしていませんでした。

差別や偏見に苦しみ、そして喜びや楽しみを生活の中に見出していたたくさんの子どもや大人たちの声を歴史館で見つけました。これはぜひ多くの方に伝えたいと思い、私が作文や詩を彼らに代わり読み上げ動画にまとめました。

私たちの心の中にある偏見や差別をする部分から目をそらさず、その上で自分も他人も傷つけない。過去の歴史から幸せな未来をつくるためのヒントが学べると思います。ぜひ長島にいらしてください!

以下、長島愛生園についての説明です。

『長島愛生園は第一号の国立療養所として1930年(昭和5年)に長島に開設されました。当時ハンセン病は感染症ということはわかっていましたが有効な治療法がなかったため、国の政策として療養所への隔離が行われました。
1945年(昭和20年)頃特効薬ができ、やがて完全に治癒させることができるようになりましたが、隔離政策は1996年(平成8年)の「らい予防法」廃止まで続きました。
ハンセン病という病気は治っているにもかかわらず、入所者はすでに高齢化しており何らかの後遺症を有し社会復帰が困難な状況で、ほとんどが愛生園を「終のついのすみか」として生活されています。
2001年(平成13年)「ハンセン病違憲国家賠償請求訴訟」でハンセン病に対する理解は格段に向上しましたが、社会的弱者に対する偏見・差別はなお根強いものがあります。
偏見・差別のない世界をつくりあげていくために、ハンセン病の歴史から学べることはたくさんあると思います。長島愛生園歴史館がその一助となれば幸いです。』
(長島愛生園 歴史館パンフレットより)

プロデュース :小河原絵美
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