2017/10/23 教育
障害犬と家族になるということ。保護犬を引き取ること。命と向き合うこと。

ダックスフンドのダッコちゃん、2歳。著名なデジタル系経営コンサルタント、松永エリック・匡史(まつながえりっく・まさのぶ)氏と一緒に暮らす障害犬です。ダッコちゃんは、右脳と左脳が繋がっていないという障害を負っており、脳の信号が伝わらず、うまく歩くことができません。

 

子犬の時に寒空のもと放置され、保護団体に収容された時は寝たきりだったというダッコちゃん。保護団体では大きな愛情とともに育てられ、その後、松永家に引き取られたダッコちゃんは、同じ保護団体で過ごしていた先輩犬のしゅあちゃん、びあちゃんと共に暮らし始めることになります。

 

しゅあちゃんは街を放浪していたところを保護された14歳のダックスフンド。びあちゃんは繁殖犬で、業者が逃げ出し、檻に入れられたまま数ヶ月も放置されていたところを救い出された8歳のダックスフンドです。それぞれに過酷な物語を背負っていますが、今は松永家で幸せに暮らしています。

 

松永夫妻の愛情を受け、起き上がることも出来なかったダッコちゃんは次第に立ち上がれるようにまでなりました。今はまだ思うところに移動出来るところまでは至っていません。それでも吠えて意思表示するなど、ダッコちゃんは非常に活発です。

 

ダッコちゃんは右脳と左脳が繋がっていない他、左目が小眼球で見えておらず、また下顎も多少短いなどの障害を抱えています。このような障害を負う背景には、子犬を多産するために近親交配した結果などの可能性が考えられ、昨今のペットブームが影響していることは否定できません。

 

ダックスフンドは人気のある犬種であり、人々が可愛いがるその裏で、ダッコちゃんのような障害犬が生まれている現実をしっかり見なければなりません。ダッコちゃんは障害を特別にとらえず、当たり前として接する松永家に引き取られたことで今は幸せに過ごしていますが、障害を負った動物が必ずしも皆ダッコちゃんのような幸せをつかめるとは限りません。

 

しかし、ダッコちゃんを保護した保護団体では、ダッコちゃんの先例もあり、引き続き障害犬を保護したところ、引き取り手が現れたとのことです。このような動きが広がることが望まれます。

 

人間にも障害を持つ人がいるように、動物も障害を負うことがあります。それを当たり前として受け入れ、また、ペットブームだからと言って踊らされることなく、命ときちんと向き合い、今、生きる困難にぶつかっている小さな命を受け止めることを、考えていきたいものです。

 

※各犬の年齢は取材当時(2017年7月15日)のものです。

 

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プロデュース :西村晴子
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